『意向確認書』について一言
今日もラジオから流れるニュースで・・・損害保険会社第三分野商品(医療保険等)の不払い問題で十数社に業務改善勧告が出されるもよう・・・・・そのうち不払い件数の多い数社に対し無期限で第三分野商品の販売停止命令がでるもよう・・・・・出口の見えないこの不払い問題、悲しい限りです(T T)
この問題とも関係がある制度がこの4月から始まります。生命保険会社、損害保険会社は第一分野(死亡保険等)および第三分野商品を販売するにあたり、契約の申し込みを行おうとする商品が顧客のニーズに合致した内容であることを確認する『意向確認書』を保険会社と顧客の間で取り交わし顧客に交付し保険会社はそれを保存するという制度がスタートします。
昨年発表され、平成19年度からスタートということでした。しかし昨今の保険金不払い問題等もあり、またどのような確認書が望ましいかを記載した金融庁からの指針『保険会社向けの総合的な監督指針』改正案が平成18年12月に出されたこともあり、各保険会社は4月スタートに向けその対応に追われていました。
この『意向確認書』は簡単に言えば、顧客がどのような保険に加入したいか?意向を確認し、保険販売サイドはお勧めする商品が顧客の意向をかなえるものである事、また意向をかなえられなかった部分がある場合はその理由などを記載する書類のことです。これにより複雑な保険商品の誤解による無用のトラブルを防ごうというものです。
4月スタート前2週間というタイミングでやっと販売サイドにおりてきた、ある損保会社の第三分野商品の『意向確認書』が入手できました。本当にこれでいいのか?保険業界の正しい発展を望む私ども『保険の解説屋』の正直な感想を記載したいと思います。業界を憂えばこそ、少々きつい表現もあるかと思いますが、そこはお許し下さい m(_ _)m
正直な感想ですが、よくこれで監督官庁が許したなという感想です。この書式につては保険会社まかせで監督官庁がチェックしていないような気もします・・・
こんな感じです・・・保険金額はご希望どうりの契約内容になっていますか? 保険期間はご希望どうりの契約内容になっていますか?等々の質問がいくつかあります。そして『重要事項説明書』の内容について十分ご理解いただけましたか?この『重要事項説明書』は保険金・給付金を支払わない場合等を説明した重要な書類です。
そして最後の方に縦1cm横13cmの欄中に本プランがお客様のご希望に合致し勧める理由として・・・○お客様の希望を満たしている ○一部希望に添えない部分があるもののご希望に一番近い商品であると考える ○その他の理由の3パターンが記載されており、そこに○印をつけるようになっています。
そして驚くことにお客様のご希望にお応え出来ない部分やその理由は、なんと縦6mm横9cmに記載するようになっています。どうやって記入することやら・・・・・そして大きな問題は後日、保険会社のチェック部門や第三者機関が顧客の意向がどのようなものであったか?がこの書式では確認が困難だと思われます。という事はこの書類は何のために作成するのでしょうか?
我々ファイナンシャルプランナーが顧客の加入中の保険が顧客の意向と合致しているのか?また見直しにあたっては、どのようなご希望があるのかをインタビューする時などA4ノート3~5ページになることは、ざらです。画一的な書類ですので、そこまでは無理としても、あまりにも・・・・・
これでは、この制度が導入される時に、一部の識者から保険の素人である顧客とプロの保険屋さんの間でこのような書類を取り交わすと、トラブルが起きた場合に保険会社が免罪符としてこの書類を使うのでは?との危惧が出ていました。
そういう、うがった目でこの損害保険会社の『意向確認書』を見ると確かに、トラブル等が起きた時に保険会社に有利になるような書式になっているような・・・・・疑って見ればそう取れなくもありません。
保険業界不信を払拭させるには書類を取り交わすことではないと思います。お客様に『重要事項等説明書』を十分に理解しましたか? と、聞く前にまず販売サイドの代理店が十分理解していますか? と聞きたいと思います。
ある損保社員の一言「生命保険の事を十分理解していない損保社員が、これまた生命保険を全然理解していない代理店に生命保険の販売指導をするんですよ・・・・・」 保険金・給付金の不払い問題の根底はここにあると思います。損保社員にも代理店にも十分な経験と知識を持った方は大勢いますが、現状では顧客自身が良い代理店を選ばなければなりません。しかしどうやったら良い代理店と分かるのでしょうか・・・・・?
しかし、せっかく始まるのですから顧客と保険会社が信頼しあって保険加入できるように、ぜひ本制度を成功させ保険業界の信頼回復につながることを切に願っています。
最後にもう一言。生命保険は趣向品とは異なり、顧客の希望する商品(意向商品)がそのお客様のベストの保険とは限りません。販売サイドは顧客の希望(意向)をかなえることだけに追われることなく、プロフェッショナルとしてのポリシーを持って顧客にとってベストの保険を!それこそが本当の意味で顧客の希望をかなえることになります(^^)v
保険に加入しよう、見直そうと思われている個人のお客様、私ども『保険の解説屋』では『意向確認書』チェックサービスもやっております。また生命保険の販売がどうしてもうまくいかないとお困りの損保代理店の皆様、私ども『保険の解説屋』にお気軽にご相談下さい(^^)v
今回は問題点ばかりあげてしまい不安をあおってしましました m(_ _)m 個人のお客様や一部の代理店は私ども『保険の解説屋』のサービスをご利用いただければ諸問題が解決されると思います(笑) しかし業界全体としては、以前記事で投稿したように時間が解決する問題ですが、そんな悠長なことも言ってられません。次回は『保険の解説屋』がこの問題の解決方法を幾つか提案させていただきます。お楽しみに(^^)v
今日は長くなりました。最後まで読んでいただきありがとうございました m(_ _)m
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